国内の費用相場が、そのまま当てはまらない理由。
アメリカ向けのショート動画制作には、国内向けにはない工程が三つ入ります。金額を比較する前に、この差を把握しておくと見積もりの読み方が変わります。
撮影地が米国になる
現地の視聴者に自然に見える映像は、現地で撮るのが最も確実です。撮影地が変わると、人件費や機材費の水準、移動と日程の組み方が国内とは異なります。一方で、画面収録やナレーション中心の構成であれば撮影の比重は下がります。
企画の前に、現地フォーマットの分析が入る
米国で成果の出ている構成やテンポ、冒頭数秒の設計は、国内で機能するものとは異なります。白紙から企画するのではなく、実際に伸びた動画を分析して土台にするため、企画前に分析工程が発生します。ここは本数が増えるほど1本あたりの負担が下がる部分です。
絵コンテと台本を、二言語で用意する
日本側が内容を確認するための日本語の絵コンテと、米国の撮影現場が使う英語の台本。この二つを同時に用意します。翻訳ではなく、それぞれの用途に合わせて書き分けるため、単純な翻訳費用とは性質が異なります。
なお、撮影前に内容を確定させる進め方をとるため、撮り直しや編集のやり直しにかかる費用は抑えられます。工程が増える分だけ総額が上がるとは限りません。
見積もりを左右する6つの要素。
制作本数
最も大きく効く要素です。企画と分析の工程は本数で割られるため、まとめて制作するほど1本あたりは下がります。ショート動画は複数本で反応を見ながら調整する施策なので、本数はコスト面でも設計面でも先に決めておくと精度が上がります。
撮影日数と撮影場所
1日にまとめて撮影できれば、日数分の費用は抑えられます。絵コンテと撮影指示書を事前に固めておくのは、この撮影日を効率よく使うためでもあります。屋外やスタジオなど場所の条件でも変わります。
編集の内容
字幕のみか、モーショングラフィックスや画面収録の合成まで含むかで工数が変わります。テンポの速い構成ほどカット数が増え、編集の比重は上がります。
投稿・初期運用の対応有無
納品までか、米国からの投稿と投稿後の初期運用まで含めるか。運用まで含める場合は、投稿文案の作成と反応の確認が継続的に発生します。
納品形式とプラットフォームの数
同じ企画でも、YouTube Shorts、Instagram Reels、TikTok、LinkedInでは適した尺と構成が異なります。配信先の数だけ書き出しと調整が発生します。
二次利用の範囲
SNSでの配信に限るのか、広告素材や展示会、営業資料でも使うのか。利用範囲によって条件が変わるため、想定があれば早い段階で共有いただくほうが結果的に費用を抑えられます。
どこまで依頼するかで、費用の性質が変わる。
全工程をまとめて依頼する必要はありません。社内に撮影と編集の体制がある場合は、企画と絵コンテだけをお渡しする形も可能です。
企画と絵コンテまで
現状整理、フォーマット分析、企画、日本語・英語の絵コンテ、撮影指示書までをお渡しします。撮影と編集は貴社または貴社のパートナーで進めていただきます。撮影費が発生しないため、費用は最も抑えられます。
撮影・編集まで
上記に加えて、サンフランシスコでの撮影、編集、字幕までを担当し、完成した縦型動画を納品します。最も一般的なご依頼の形です。
投稿・初期運用まで
納品後の投稿と、投稿直後の初期運用まで米国側で対応します。投稿環境が初期配信に影響する可能性を踏まえた体制です。継続的な工数が発生するため、期間を区切って設計します。
正確な見積もりのために、伝えていただきたいこと。
次の内容が揃っていると、初回のお打ち合わせで具体的な範囲と概算までお話しできます。すべて揃っていなくても構いません。
- 想定している制作本数と、配信したい期間
- 配信先のプラットフォーム
- 出演の想定。社員の方が出演するか、画面収録やナレーション中心か
- 現在運用しているアカウント、またはURL
- 投稿までを依頼したいか、納品までか
- 二次利用の想定。広告や営業資料で使う予定があるか
これらが未定の段階でもご相談いただけます。初回は現状の整理を目的としており、費用はいただきません。網羅的な監査や成果を保証するものではありません。